「会社に行くの嫌だな……気分が悪くなってきた……」通勤途中で気分が悪くなったことはありませんか?
通勤中や、仕事中に気分が悪くなったり頭痛に襲われたりする症状は、仕事でのストレスが原因かもしれません。
身体に現れるストレスの特徴として、以下のようなものが挙げられます。
ポイント
1.起床時や通勤中に吐き気がする
2.会社に行きたくなくて、起きることが辛い
3.仕事中の頭痛がひどくて集中できない
4.仕事中や日常生活でめまいがする
5.常に仕事の電話が気になって落ち着かない
小さな症状でも、大したことはないと見逃していると症状の悪化を招きます。今回は、仕事によって引き起こされる症状と対策方法と、ストレスを解消する方法について紹介します。
ストレスによる症状と対策
仕事でのストレスを溜めていると、身体に様々な不調が起こります。具体的には以下のような環境に置かれているとストレスが溜まっていきます。
ポイント
1.職場の同僚や上司との人間関係が最悪
2.毎日終電まで残業で睡眠時間が確保できない
3.休日出勤が当たり前で休みが無い
4.夜中でも仕事の電話がかかってくる
5.仕事のノルマがキツイ
私の前職の職場環境がまさにこのような状況でした。
仕事によって引き起こされる代表的なストレス症状について見ていきましょう。
仕事中や通勤中に吐き気がする
仕事中や、通勤中に吐き気がするのはストレスによって発生することが多く、仕事に行くことや職場の環境が原因で起きます。
吐き気と一緒に、以下のような症状が伴います。
ポイント
1.体がだるい
2.食欲がない
3.体重が減っていく
このような症状を放っておくと、ストレスによる神経性胃炎になる可能性があります。
仕事によるきっかけで吐き気が起きるのであれば、ストレスの原因を取り除くようにしましょう。
仕事のストレスを取り除く対策として、休職や仕事が忙しくない部署への移動、ホワイト企業への転職があります。
会社に行きたくなくて涙が止まらない
会社に行く準備をしている間に、涙が止まらなくなったことはありませんか。
涙が勝手に出てくる原因として、ストレスから身を守る人間の本能と言われています。
これは、ストレスを受けた結果コルチゾールという副腎皮質から放出されるステロイドホルンモンによる影響で体の外に涙として放出されます。
コルチゾールが多く分泌されると脳の海馬が萎縮されてしまい、うつ病となる危険性があります。
涙が勝手に出てくる現象は、コルチゾールが過剰に分泌されて身体が勝手に排出しようとしているということです。
また、コルチゾールの過剰分泌によって炎症が起こりやすくなるため、口内炎ができやすくなります。このような状態は、ストレスが限界を迎えている可能性があります。
涙が止まらない時の対策法として、コルチゾールの過剰分泌を抑える方法があります。
コルチゾールの分泌元の副腎を元気にするために、ビタミンB群やミネラルを摂取するようにしましょう。
糖分やカフェイン、小麦粉が使われている食品は副腎への負担になるため摂取を控えましょう。
頭痛がひどく、集中できない
ストレスが原因で起きる頭痛には、緊張型頭痛と片頭痛の2種類があります。
まず、緊張性頭痛には後頭部から首、肩にかけて圧迫されたような痛みを伴います。
これは身体的ストレスや、精神的ストレスにより頭や肩周りの筋肉が緊張して血流が悪くなっていることが考えられます。長時間のパソコン操作やうつむき姿勢でも緊張性頭痛が引き起こされます。
首から背中の筋肉が緊張することで、筋肉の中に乳酸やピルピン酸などの老廃物がたまり、周囲の神経を刺激して締め付けられるような痛みを起こします。
緊張性頭痛の対策として、適度に歩いて筋肉をほぐしたり、マッサージや入浴によって血行を促すようにしましょう。
片頭痛は頭の左右の片側や、両側に痛みを伴います。脈を打つようなズキズキとした痛みが特徴で、動くと悪化します。
片頭痛が起きる原因として、脳の視床下部が関係していると考えられています。ストレスにより視床下部での電位や脳内物質に変化が起きると、脳の血管を取り巻いている三叉神経に炎症が起きてズキズキとした痛みが現れます。
他に、女性ホルモンや寝不足、空腹、人混みや天気の変化、アルコールでも片頭痛が引き起こされると考えられています。
片頭痛の対策として、頭の痛い部分をタオルで冷やすようにしましょう。患部を温めたりマッサージでほぐしたりしていると、悪化する恐れがあるので注意しましょう。
また、片頭痛の時は入浴を控えて静かな暗い場所で安静にして、睡眠をとるようにすると症状が落ち着きます。
仕事中にめまいがする
仕事中に起きるめまいとして、ストレスによる自律神経の乱れが考えられます。
長時間労働や睡眠不足などもストレスの引き金とされています。左右に揺れたり、上下に揺れるなどの症状は、脳にストレスがかかっている状態です。
また、立ちくらみや目の前が暗くなって意識を失うような場合は血圧の低下による脳貧血を起こしています。
仕事中のめまいは深刻な状態のため、症状が現れたらすぐに横になって安静にしましょう。めまいが起きた場合は、放っておかずに病院で診察してもらうことをおすすめします。
ストレスによる症状で受診するべき病院
安静にしていてもストレスによる頭痛や吐き気が治らない場合は、そのままにしておかずに病院で診てもらいましょう。
それぞれの症状に対して何科に受診すべきかを解説します。
頭痛が治らない
先に紹介した対策をしても頭痛が治らない時は、脳神経外科や神経内科を受診しましょう。
継続的に頭痛が起きるのであれば、引き起こされる原因がストレスだけではなく他の要因も考えられます。
緊張型頭痛や片頭痛の他に、決まった時間に引き起こされる群発型頭痛の可能性もあります。これは激しい痛みを伴い、くも膜下出血の恐れもあるため、必ず病院で診断してもらいましょう。
吐き気が止まらない
吐き気が止まらない場合は、内科や消化器外科を受診しましょう。
吐き気には様々な原因があります。その中でもストレスによる吐き気は、以下の病気の可能性があります。
ポイント
機能性胃腸症
自律神経失調症
過敏性腸症候群
それぞれの特徴について説明します。
機能性胃腸症
胃に炎症や潰瘍、がんなどの病気がない状態で、胃もたれや胃の痛みを感じる状態です。
これまでは、胃けいれんや神経性胃炎と診断されてきました。胃の粘膜に何も異常がないのに、胃に不快感が起きていて胃炎という用語は適さないことから「機能性胃腸症」と呼ばれています。
原因としては、精神的ストレスや過労による身体的ストレスが挙げられます。
胃の粘膜に異常が起きているので、内視鏡カメラ、超音波検査、血液検査などを行います。
自律神経失調症
全身の器官をコントロールしている自律神経は、バランスが崩れると全身の機能に影響を与えます。
原因としては、生活リズムの乱れや過度なストレス、環境の変化があります。
自律神経失調症が起きている原因によって、身体と心の治療や生活環境を整えるなどを行う必要があります。症状の原因を見極めて改善していくことが重要です。
過敏性腸症候群
お腹の調子が悪く、便秘や下痢が数ヶ月以上続く状態の時に考えられる病気です。
主な原因はストレスとされていて、身体的や精神的にストレスを受けることで自律神経のバランスが崩れて腸が知覚過敏の状態になります。これにより、便秘や下痢の症状を引き起こしてしまいます。
過敏性腸症候群は、原因となるストレスを解消することが重要です。規則正しい生活を送り、スポーツや趣味でストレスを発散させるようにしましょう。
ストレスを解消する方法
病院を受診して身体の調子が改善されても、原因となるストレスが解消されていないと再発することがあります。
ストレスをコントロールするためには、行動を変えてみる必要があります。
そこで、ストレスを和らげる方法について紹介します。
睡眠時間を増やして体を休める
最も手軽な方法ですが、睡眠時間を増やして体を休めることが効果的です。
睡眠で体を休める効果として、脳や身体に対して3つの効果が期待できます。
ポイント
1.脳のメンテナンス
2.成長ホルモンが促進されて身体を健康に保つ
3.病気の治癒と予防
まず、睡眠をとることで脳を休息させることが重要です。睡眠が足りないと、精神的に不安定になり、悪化するとうつ病を引き起こします。
睡眠をとることで成長ホルモンが促進されて、細胞の新陳代謝を促します。強く丈夫な骨を作り、若々しい肌の維持といった効果もあります。
また、成長ホルモンが分泌されることで免疫力が高まります。免疫力が高まることで、細胞が再生されて傷や風邪が治ります。
睡眠時間の目安として、20代では7時間ほど必要です。
平日の睡眠不足を解消するために、休日の昼間まで眠ることはやめておきましょう。
なぜならば、昼間まで寝てしまうと生活リズムが狂うためです。
睡眠時間を確保するために、毎日の生活リズムを整えるように意識することをおすすめします。
マッサージやストレッチ
ストレスを受け続けると、身体にも肩こりや腰痛などを引き起こします。これは、血流が悪くなり栄養が身体の隅々まで行き渡らなくなります。
そのため、血流を促進させるために毎日の仕事の合間に歩くようにして血行を促進させましょう。
毎日できる対策として、お風呂上がりのマッサージも効果的です。
趣味を通して気持ちをほぐす
ストレスから自分を守る方法として、ストレスと違う方向に意識を向けることが重要です。
趣味に熱中している時間は、日頃のストレスを忘れることに適しています。
スポーツや、好きな映画を観たり、手先が器用な人は創作活動をしたりなど、それぞれ自分の好きなことに熱中することが重要です。
趣味は人それぞれですが、あなたが時間を忘れて没頭することでストレスから気持ちを切り離すことができます。
仕事のストレスを根本的に取り除く方法
仕事で辛い状態に追い込まれながら続けるくらいならば、環境の良い職場に転職することがおすすめです。
ストレスを一時的に解消しても、仕事が原因であれば根本的な解決に至りません。ストレスの限界を超えてうつ病になる前に、転職の準備を始めてみましょう。
転職エージェントを活用する
休職や部署移動が簡単にできないのであれば、ホワイト企業への転職に踏み切りましょう。
忙しくて時間が無い状況でも、転職エージェントを活用することであなたが働いている間に、円滑に転職活動をすることが可能です。
転職エージェントに登録すると、無料で以下のサポートを受けることができます。
ポイント
履歴書の書き方
職務経歴書の書き方
自己PRのポイント
面接対策
面接日の調整
面接後のアフターフォロー
ブラック企業で働き続けると、お金よりもストレスが溜まります。今の会社に我慢し続けてストレスで精神や身体を壊しても、会社は何もしてくれません。
あなたを守ることができるのは、あなた自身です。転職エージェントを活用して、今よりもストレスが少ない職場に転職することをおすすめします。
まとめ
ここまでストレスの症状と対策について紹介しました。ストレスを溜め込んでまで仕事を続けていると、身体を壊してしまいます。
一時的な解消方法で1日を乗り越えることができても、ストレスの原因が職場環境の場合は根本的な問題を取り除かなければなりません。
「働きながらの転職活動は時間的に難しい……」「転職の進め方がわからない……」このように転職をしたくても、一歩踏み出せない人もいます。
そこで、転職エージェントの活用が効果的です。あなたが仕事中で忙しい時でも、あなたが希望する仕事を探し出してくれます。
今よりもストレスを感じない職場に転職を希望しているのであれば、転職エージェントを活用しましょう。