転職先の目標

第二新卒で優良なホワイト企業を見つける3つの方法

新卒で入社した会社が、毎日終電まで残業で土日休日も休み無し、毎月退職者が絶えない…。そんなブラック企業から抜け出して「ホワイト企業に転職したい」と思うことはありませんか? 

日本の転職市場は、実は年齢が若いほど会社選びのチャンスが広がります。 

もし、あなたが入社3年未満で今のブラック企業で苦しんでいるのであれば、第二新卒としてホワイト企業に転職することをお勧めします。 

今回はブラック企業を避けて、ホワイト企業を見つける方法についてお伝えします。 

 

 

 

ブラック企業を回避するには 

ブラック企業を回避してホワイト企業を見つけるには、まずはブラック企業を見極める方法を知る必要があります。 

ネットやニュースで取り上げられているブラック企業の特徴として、以下のものが挙げられます。 

ポイント

・残業が多く、労働時間が長い 

・残業代が支払われない 

・上司によるパワハラ、セクハラが日常茶飯事 

・会社内で常に罵声が飛び交う 

・土日、祝日も出勤しているため休めない 

・毎月異常なほどのノルマを課される 

・理不尽なことで上司の八つ当たりを受ける 

このように、ブラック企業の特徴として「社員に対しての配慮が一切ない」「社員は使い捨て」という傾向があります。 

就職四季報の離職率、勤続年数でブラック企業を見極める 

ブラック企業の特徴で、注目すべき点があります。それは社員の「離職率」と「勤続年数」を就職四季報で調べることです。 

なぜならば、離職率は入社3年内に離職した社員の割合を示していて、割合が高ければ社員が退職する何らかの原因があるからです。 

就職四季報とは、会社から掲載料をもらわずに作成する中立・客観的な立場から書かれた就活会社研究本になります。
会社の水準がわかるので、ブラック企業など労働条件のよくない企業を見極めることができる唯一の媒体です。主に以下のような内容です。

ポイント

<就活を有利に進める選考データ>
最新採用実績校
採用人数(3年分/男女・文理・学歴別)
エントリー時期/採用プロセス
筆記試験内容/面接回数
選考ポイント/重視科目
ES通過率/応募倍率
ES・GD・論作文の出題テーマ
インターンシップ概要

<待遇や働きがいがわかる>
平均年収/初任給とその内訳/ボーナス
昇給/給与格差(35歳最高・最低・平均賃金)
海外赴任先とその人数
配属勤務地・部署

<働きやすさがわかる>
新卒3年後離職率/全従業員の離職率
従業員数/平均年齢/平均勤続年数
有給消化状況/週休/夏期・年末年始休暇
残業時間・残業代

<会社の「今」と「これから」がわかる>
特色/記者評価
求める人材
資本金/業績/上場市場・予定
今後力を入れる事業
『会社四季報 業界地図』掲載ページ

Amazon 就職四季報商品紹介ページより引用

たとえば、入社して3年も立たずに会社を辞めてしまうことは非常にリスクが高く、転職をするにも大変な決断が必要です。入社3年以内であれば仕事と人材のミスマッチで辞める人は一定数います。ただ、それ以外は「仕事が辛いから辞めたい」という退職理由がほとんどです。 

退職者それぞれから退職理由を聞き出すことは難しいことですが、このように離職率の数字でその会社がブラック企業なのか見極めることができます。 

また、先に述べた離職率の数字とセットで勤続年数を確認しましょう。 

1つの会社に勤務している年数の長い人が多ければ、それは社員の定着率が高いホワイト企業と言えるでしょう。 

たとえば、労働時間が長くてなかなか休みが取れない環境であれば、肉体疲労がたまり、やがて精神的に病んでしまいます。そのような状態が続けば長く働くことはできません。 

このように、勤続年数が長いということは「肉体的、精神的負担が少ないため長く働くことができる」という結果を示しています。 

業界の平均離職率や平均年齢で見極める 

先に述べた離職率と勤続年数について、より詳しく見極めるために業界の平均離職率と平均年齢を調べましょう。 

なぜならば、1社だけの離職率と勤続年数の数字だけでは、業界の中でどれほどの高さに位置しているのか判断できないからです。 

たとえば、IT業界は離職率が高く平均年齢も28歳前後で推移しています。その中であなたがA社を調べていた際に、離職率が5%で平均年齢が36歳だった場合、A社は社員の定着率が高い企業と言えます。 

このように、業界の平均的な離職率と勤続年数を導き出して、あなたが転職を志望する企業の離職率、勤続年数、社員の平均年齢と照らし合わせてみましょう。 

あなたに合うホワイト企業とは 

現代の日本には数多くの会社があるように、ホワイト企業には人それぞれの捉え方があります。 

ある人は労働時間が長くても、きちんと残業代が支払われる環境をホワイト企業と捉えていれば、残業がほとんど無く休日やプライベートの時間を確保できる環境をホワイト企業と捉えている人もいます。 

人によってホワイト企業の捉え方は様々ですが、全てのホワイト企業の条件を満たした企業は滅多にありません。 

そこで、あなたにとってホワイト企業とはどのような会社かを明確にしていきましょう。 

会社選びで重視すべき点は収入面?それとも労働環境 

会社を選ぶにあたって、まずは「収入面かそれとも労働環境を重視すべきか」という選択があります。 

なぜならば、収入が高く労働環境が良い会社が一番いいのですが、なかなかそのような会社に出会える機会は少ないからです。 

たとえば、A社は残業時間が月に40時間ほどありますが、残業代も支払われて500万円以上の年収が期待されます。一方、B社は残業がほとんど無く430万円ほどの年収だった場合、多少の残業を覚悟して年収の高いA社を選ぶか、拘束時間が少ないB社かという選択になります 

このように、あなたの生活が収入面を重視しているのか、それとも労働環境を重視しているかによって選択すべきホワイト企業も変わります。あなたに合うホワイト企業はどのような会社か明確に決めていきましょう。 

ホワイト企業は大手企業、中小企業どちらにもある 

「ホワイト企業が多いのは大手企業で、中小企業はブラック企業ばかり」という先入観で中小企業を転職先の候補から外さないようにしましょう。 

なぜならば、大手企業でも表に出ていないだけでサービス残業がありますし、反対に中小企業でも社員の待遇が良い企業もあるからです。 

たとえば、有名な企業で年収が高い大手企業でも、労働時間が長いためうつ病を抱えて休職中の社員が数多くいたりします。休職中の社員数について外部から調べることができないので、これは目に見えないブラック企業の特徴でもあります。 

このように、企業の規模や名前だけで大手企業はホワイト企業であるというイメージを持ってしまうと、転職は失敗してしまいます。あなたの頭の中にある大手企業へのイメージを消して、企業規模に関係無くホワイト企業を見極めましょう。 

迷った時は会社の教育制度に注目 

収入や労働環境を見極めて、候補に上がった会社の条件が似ていた場合、企業の教育制度に注目しましょう。 

なぜならば、第二新卒は仕事の経験値が浅いため、まだまだ不安な面もあるからです。 

たとえば、ある会社では第二新卒を受け入れた後、新卒の社員と同じように3ヶ月間の手厚い社会人研修を行ってくれます。一方で、第二新卒でも中途社員と同じように、いきなり現場に放り込まれてしまうこともあります。 

入社後の第二新卒社の扱いについては、企業の体質によってそれぞれなのですが、条件が似たような場合であれば、教育制度がしっかりとした会社を選ぶことをお勧めします。 

優良なホワイト企業に詳しい転職エージェントを活用 

ブラック企業を避けてホワイト企業を選ぶ基準について紹介してきましたが、最終的にはあなたに合うホワイト企業を見つけ出す必要があります。 そうはいっても、ホワイト企業を見つけるのはなかなか難しいのが現状です。

あなただけでホワイト企業を見つけ出すことが大変なのであれば、転職エージェントを利用することをお勧めします。 

直接カウンセリングを受けることで、あなたのこれまでのキャリアと照らし合わせあなたに合ったホワイト企業を紹介してくれます。 

求人情報に載っていない詳しい情報が手に入る 

転職エージェントであれば、「転職を希望している会社の残業時間」や「どのような人材を求めているか」などの、一般的な転職者が聞きたくてもなかなか聞けない情報を持っています。 

なぜならば、転職エージェントは企業と転職者を結びつけることが仕事ですので、求人票に書かれていない部分にも踏み込んで会社の特徴を掴んでいるからです。 

たとえば、転職エージェントは会社の人事担当者に直接会いに行き、「求人に至ったこれまでの経緯」や「どのような経歴の人物を求めているか」など細かく打ち合わせを行っています。 

このように、転職エージェントはあなたの代わりとなって企業に伺い、転職者が聞きたくてもなかなか聞けない部分まで聞き取ってきています。転職エージェントを使って、求人情報からでは読み取れない詳しい情報を手に入れましょう。 

過去の入社実績があなたの転職を有利にさせる 

転職エージェントはこれまでに何名もの転職者を企業に紹介し、企業と転職者を結び付けてきました。この過去の転職者の内定が、あなたの転職活動で有利に働きます。 

なぜならば、これまで転職者と企業を結び付けてきた実績は、成功体験としてノウハウが蓄積されているからです。 

たとえば、A社の1次面接に通過して2次面接が現場の社員による面接の場合、過去にその会社の面接を受けて内定を獲得した人たちがいれば、その実績から面接の傾向と対策を導き出すことができます。 

このように、転職成功者の過去の実績が多い転職仲介企業であれば、あなたの転職を成功に導くことができます。 

まとめ 

「ブラック企業を回避する方法」「あなたに合ったホワイト企業」でホワイト企業を探し、「優良なホワイト企業に詳しい転職エージェントを活用」することでホワイト企業への転職を確実なものにしましょう。 

ホワイト企業へ第二新卒として入社するためには、「あなたにとってのホワイト企業」をあらかじめ設定しておく必要があります。 

そして、ホワイト企業への第二新卒の転職を確実なものとするために、転職エージェントを活用しましょう。 

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