「この仕事をこのまま続けて大丈夫だろうか……」「今よりもっと条件のいい会社があるのではないだろうか?」社会に出て間もない20代は、仕事についての悩みが多いのではないでしょうか。
そんな辛い状況の中、「入社3年未満の間に第二新卒として転職したい!」と考えることがあると思います。
しかし、初めての転職で失敗したくないですし、転職するからには「今度こそ自分が望む職場で働きたい」と願うことでしょう。
そこで、第二新卒として転職すべきか悩んでいるあなたに、第二新卒の転職について詳しく紹介します。
第二新卒の悩み
20代の若手社員は誰もが理想とする姿を持っています。仕事に打ち込んで、恋人や友人と充実した時間を過ごし、結婚して家庭を築く人生を描いているのではないでしょうか。
しかし、実際は毎日終電で帰宅して土日も仕事でプライベートがなかったり、恋人をつくる暇もなく結婚どころではなかったりで理想とかけ離れた生活で悩んでいることが多いと思います。
それでは、実際にどのような悩みを抱えて転職を決断したのでしょうか?
第二新卒者が転職を決意したきっかけについて紹介します。
就職してみたら会社のイメージが違っていた
若手社員によくあることですが、就職してみたら会社のイメージが違っていたということがあります。
就職説明会では、企業側として優秀な社員をできるだけ多く確保したいという思いがあります。そのため、就活生にいい印象を抱いてもらうことを重視して、実際の業務をありのままに伝えることはありません。
たとえば、「社会的に知名度の高い店舗の設計から施工まで行える」と会社説明会や面接で伝えられると、クリエイティブな印象が与えられます。しかし、実際に入社してみると「利益率を守ることが重視され、社内の会話もお金の話ばかりでクリエイティブのかけらもない会社だった」ということはよくあります。
このように、実際に会社で働く人の声を聞けなかったため、企業側が表向きに出しているイメージに惑わされてしまいます。そして、現実とのギャップに落胆することが原因で転職を決意する方は多くいます。
仕事に面白みを感じない
入社する前は説明会や、世間のイメージから「面白そうな仕事に違いない」と思い込み、実際は面白みのない仕事は多くあります。
当然のことですが、会社は利益を出すことを優先しています。そうしなければ、会社としても存続しませんし、社員への給料も支払えないからです。
そのためには、面白みがなくても利益を上げ続ける仕事をこなさなくてはなりません。
たとえば、会社には花形と呼ばれる部署と、縁の下の力持ちとしての役割を担う部署が存在します。主に花形と呼ばれる部署の仕事には以下のような特徴があります。
ポイント
・会社の顔となる商品やサービス
・世間の認知度が高い
・会社のホームページの仕事内容で紹介されている
反対に、縁の下の力持ちと呼ばれる部署では以下のような特徴があります。
ポイント
・毎日同じような仕事を繰り返し、創造性が無い
・利益を出すことが最優先で、社員のアイデアは求められない
・会社のホームページの仕事内容で紹介されていない
このように、毎日同じことを繰り返し、アイデアを求められず、会社のホームページで紹介されない仕事に面白みを感じることは少ないでしょう。
そして、その積み重ねによって、日々の仕事に対して「このままでいいのだろうか?」と不安に感じるのです。
休日がなく、プライベートが確保できないほど仕事がキツイ
求人の労働時間には平日9時から18時、土日祝日は休日と記載されていても、多少の残業や休日出勤が発生することがあります。
ブラック企業では残業が毎月100時間を超えて、土日祝日が休めずにプライベートが確保できないことがよくあります。
それは、「今は繁忙期で忙しい時期」という理由で社員に過剰な負担を負わせて、社員よりも業務を優先しているからです。
たとえば、納期までに完成させなければいけない仕事は、以下のような理由で常に時間に追われています。
ポイント
・受注から納期までの日数が短い
・同時に複数の案件を抱えている
・クライアントの意見に左右される
このように、仕事の影響で「プライベートを犠牲にしてまで働くことが辛い」と感じて、仕事をこのまま続けていくことに悩むのです。
第二新卒で転職するメリット
それでは、第二新卒として転職をはじめる前に第二新卒として転職するメリットについて知っておく必要があります。
第二新卒とは入社3年未満で社会人経験の浅い転職者を指します。
新卒とも既卒とも違う第二新卒の転職には一体どのようなメリットがあるのでしょうか?
第二新卒のメリットを知ることで、あなたの初めての転職が有利に働きます。
それでは、第二新卒で転職するメリットについて説明します。
実績よりもポテンシャルを重視
転職では社会人経験年数を重ねていくと、これまでの実績について重視されます。しかし、第二新卒者であれば、実績よりもポテンシャルを重視してくれる傾向にあります。
年齢が若いということは、「柔軟で吸収力が高いことから、これからの成長が期待できる」という見込みがあるためです。
たとえば、第二新卒者採用の面接であなたのこれまでの実績をアピールしても、面接官にそれほど響きません。第二新卒者を求めている会社としては、若さとこれからの成長を期待しています。
第二新卒としての転職を考えているのであれば、柔軟に仕事を吸収して成長してゆく姿勢をアピールしましょう。
未経験の職種、業種への転職ができる
先に述べましたが、第二新卒者はポテンシャル重視の傾向にあります。そのため、若くてこれからの活躍に期待できるという点から未経験の職種・業種への転職が可能です。
なぜならば、第二新卒を募集する企業は、新卒採用時に予定していたよりも入社した新卒者が少ないためそこを埋めるために若手社員が必要だからです。第二新卒者を求める会社には「実務能力よりもこれから仕事を覚えて活躍してほしい」という思いがあります。
社会人の基礎が備わっていれば、20代前半から半ばまで未経験の職種・業種への転職が成功する可能性が非常に高いです。20代後半となると、ポテンシャルだけでは通用しないため、これまでの実績も判断の対象にされます。
このように、異業種への転職を希望しているのであれば、第二新卒者のメリットを活用して20代の内に転職活動を行いましょう。
大手企業への転職ができる
新卒時に大手企業から落ちて中小企業で働いていた場合、再び大手企業への転職で挑戦することができます。
なぜならば、第二新卒者に対して「若さとこれからの成長に期待する」という考えは大手企業も同じだからです。
たとえば、大手企業では毎年目標としている新卒社員の入社人数があります。組織が大きいほど人手が必要です。そのため、予定よりも新卒社員が入社しなかったことにより「第二新卒者を採用して、若手社員を補充しよう」という考えなのです。
このように、大手企業が第二新卒者を募集した場合、大手企業に再び挑戦するチャンスがやってきます。
第二新卒で転職するデメリット
第二新卒として転職するメリットについて話しましたが、第二新卒者が全ての企業に良い印象を抱かれているとは限りません。
第二新卒者を募集している企業は、第二新卒者だからこそ注意しているポイントがあります。
第二新卒者が抱かれているマイナス面を知ることで、今後の転職活動に備えましょう。
根気が無く、長続きしない印象を抱かれる
第二新卒者の転職のデメリットとして、会社側に「この人は根気がなく、同じ仕事を長く続けていくことができるのだろうか?」と思われることがあります。
なぜならば、数ヶ月から3年程度の経験では未熟な上に「長続きしないのでは?」という疑問を抱かれるからです。そのような疑問を抱かれていることを知った上で、あなたが短期間で前職を辞めることになった原因を理解しておきましょう。
たとえば、あなた自身の弱みや失敗したことを振り返り、それらをどのように改善させていくかを明確にしておきましょう。その改善意欲が「成長したい」ということにつながります。
採用担当者に「根気が無く、長続きしない」印象を抱かれていても、それらを改善して成長していく意欲をしっかりと伝えれば、魅力的な転職者になることができます。
これまでの会社の関係がリセットされる
第二新卒として転職してしまうと、会社で積み重ねてきた関係がすべてリセットされてしまいます。
なぜならば、第二新卒者は新卒よりも少しだけ社会人経験があるという扱いだからです。
たとえば、有給の付与される日数は新卒が初年度に付与される日数と同じです。さらに、会社でのキャリアがゼロからスタートするため、新卒社員と同じスタートラインに立たされます。
第二新卒として転職すると、今までの会社との関係がすべてリセットされて、新しい会社で再びキャリアを積んでいくことを理解しておきましょう。
本気で転職を考えているならば
これまで第二新卒者の転職についてメリット、デメリットを通して紹介しました。
本気で転職を考えているのであれば、身近な同期に相談することは辞めましょう。
なぜならば、身近な同期はあなたと同じ社会人経験のため、問題解決能力が無いからです。
たとえば、仕事終わりに居酒屋で同期に相談しても愚痴が出てくるだけで「それでもお互い頑張ろう」と言って何も解決しないまま明日を迎えるだけです。
あなたが本気で今の状況を変えて、働いて幸せになるために転職したいと思うのであれば、転職のプロに相談しましょう。
転職の知識がなければ転職エージェントに相談
転職の知識や計画の立て方を具体的に知らない状態で、あなた一人の力で転職を成功させることは非常に難しいです。
なぜならば、あなたにとって人生で初めての転職で、あなた自身転職で成功してきた経験が無いからです。
たとえば、転職について成功させたいのであれば、転職に成功した人のノウハウを学ぶ必要があります。やみくもに企業にアピールしても成功には結びつきません。
そこで、何人もの転職者を成功に導いてきた転職エージェントを活用することをお勧めします。過去に転職者を成功に導いてきた経験で、あなたの転職活動を全面的にサポートしてくれるでしょう。
転職エージェントは、転職者へ企業の紹介から履歴書、職務経歴書の書き方、面接対策まで無料でサポートします。転職を成功させることで、企業から報酬が支払われる仕組みなので、転職者は無料でサービスを受けることができます。
まとめ
「就職してみたら実際とイメージが違っていた」「仕事をしてみたら、面白みが無くて将来が不安……」「毎日終電で、土日も休めなくて本当に辛い……」ということに悩まされて、転職を検討する20代は数多くいます。
あなたが入社3年未満で20代前半から半ばであれば、第二新卒として新しい会社でやり直すことができます。
第二新卒として転職を検討するならば、第二新卒者のメリットとデメリットをしっかりと理解した上で転職活動を始めましょう。
そして、初めての転職活動ですので誰もが「失敗したくない」と思うはずです。そんな時は転職を成功に導いてきた転職エージェントを活用して、あなたの転職を成功させましょう。