転職活動の始め方

第二新卒の業界研究で押さえるべき3つのポイント 

第二新卒の業界研究で押さえるべき3つのポイント

新卒で就職して数年間働き、「この業界は向いていないかもしれない……」「業界全体がブラック企業ばかりで、違う業界に転職した方がいいかもしれない……」と悩んでいませんか? 

転職市場では、一般的に経験が重視されていて未経験の転職は非常に不利な状況となります。 

一方、第二新卒者は20代で若いため将来の成長が期待されています。そのため、転職に必要な準備が整えば未経験の業界へ転職しやすい時期とも言えます。 

今回は、未経験の業界へ第二新卒として転職する際に、押さえておくべきポイントについてお伝えします。

 

第二新卒が業界研究を行う必要性 

第二新卒として未経験の業界に転職する際に、「転職理由」が必要となります。採用担当者を納得させる転職理由を考えるためには、転職したい業界を研究する必要があります。 

世の中にどのような業界・職種が存在していて、それぞれの業界・職種で働くために必要なスキルを見極めなければいけません。そして、その点を理解していなければ、自分に合う企業を見つけることが難しいでしょう。 

そこで、業界研究について悩んでいるあなたへ第二新卒として業界研究を行う方法についてご説明します。 

日本の業界を研究するには? 

業界とは、「何を作っているか」「どのようなサービスを行っているか」などで分けられる産業区分のことを指しています。あなたが未経験の業界への転職を成功させるために、まずは日本にどれくらいの業界があるかを知る必要があります。 

なぜならば、業界を幅広く知ることで次第に興味のある業界が見つかり、転職理由が明確になるからです。 

たとえば、志望している業界が決まっていたとしても、関連した業界を調べておくことで選択肢の幅が広がります。選択肢の幅が広がることで視野が広がり、あなたが望んでいる企業が見つかる可能性が格段に上がるでしょう。 

業界を大きく分けると、メーカー、サービス・インフラ、商社、ソフトウェア、小売、広告・出版・マスコミ、金融、官公庁・公社・団体の8つに分けることができます。 

それぞれの業界は以下のような特徴があります。 

ポイント

1メーカー:モノをつくる 

2サービス・インフラ:形のないものを売る

3商社:モノを動かして利益を得る

4ソフトウェア:通信、情報に付加価値をつけて売る

5小売:モノを消費者に売る

6広告・出版・マスコミ:情報を一度に多くの人に広めて利益を得る

7金融:お金を動かして利益を得る

8官公庁・公社・団体:国、地方公共団体の役所 

このように、それぞれの業界が役割を果たすことで社会の仕組みが構成されています。 

業界について幅広く知ることで、業界全体の構造を知ることができます。 

メーカー  食品・農林・水産・建設・住宅・インテリア・繊維・化学・薬品・化粧品・鉄鋼・金属・鉱業・機械・プラント・電子・電気機器・自動車・輸送用機器・精密・医療機器・印刷・事務機器関連・スポーツ・玩具・その他メーカー 
サービス・インフラ  不動産・鉄道・航空・運輸・物流・電力・ガス・エネルギー・フードサービス・ホテル・旅行・医療・福祉・アミューズメント・レジャー・その他サービス・コンサルティング・調査・人材サービス・教育・ 
商 社  総合商社・専門商社 
ソフトウエア  ソフトウエア・インターネット・通信 
小 売  百貨店・スーパー・コンビニ・専門店 
広告・出版・マスコミ  放送・新聞・出版・広告 
金 融  銀行・証券・クレジット・信販・リース・その他金融・生保・損保 
官公庁・公社・団体  公社・団体・官公庁 

(マイナビジョブ20`sより引用) 

業界のトレンドや企業が力を入れている点に注目 

未経験で第二新卒の転職として業界を変えたいのであれば、業界のトレンドや企業が力を入れていることについて研究をしましょう。 

なぜならば、業界のトレンドや、企業が力を入れていることについて面接の場で質問をされることがあるからです。 

そのため、業界を研究する上で、その業界上位5社の会社情報を調査しておく必要があります 

たとえば、企業のホームページの調査、インターネットニュースや新聞、ビジネス系の雑誌に掲載されている内容は必ず頭に入れておきましょう。業界をリードしている上位5位以内の会社が、特に力を入れていることを調べるとその業界全体の動きが見えてくるでしょう。 

業界の上位5社を調べた情報について、あなた独自の見解を準備しておくことも重要です。 

業界の中の競合他社を分析 

全体的な業界研究を行い、応募したい企業が見えてきたら、応募先の競合他社について調査しましょう。 

なぜならば、面接で「他にも当社と似たような企業があります。なぜ、あなたは当社に応募されたのですか?」という質問をされるからです。この質問に対して、この会社でなければならない明確な理由を答えなければなりません。 

競合他社を調査した上での回答として、たとえば以下のような転職理由の伝え方があります。 

ポイント

「御社の製品開発過程において、顧客との交渉から開発現場での指揮、顧客への製品提供までチームで一丸となって取り組む体制に共感し、応募いたしました。この体制は競合他社のX社やY社には無い、御社独自の強みだと言えます」 

このように、競合他社を分析することで、あなたが応募する企業に入社する理由が明確になり、説得力のある転職理由となります。 

第二新卒の効率的な業界研究の進め方  

毎日働いて、帰宅後の時間や休日を使って業界を研究することになります。「限られた時間の中で、できるだけ効率よく調べたい」と思いませんか?業界研究を効率よく進めるためには、分析するためのデータが必要です。 

簡単にできる業界研究として、インターネットでの転職情報サイトやニュースが挙げられます。しかし、インターネット上の情報は信頼性が高い情報とは言えません。 

できれば、情報に振り回されずに効率よく、業界研究を進めたいと思うのではないでしょうか? 

そこで、第二新卒の効率的な業界研究の進め方についてお伝えします。 

自己分析で適した業界を絞る 

転職活動の時間を有効活用するために、あなたに適した業界を2〜3個まで絞りましょう。そのためには、自己分析をする必要があります 

なぜならば、それぞれの業界に照らし合わせて自己分析を行うことで、あなたに適した労働環境を見つけることができるからです。最初から1つの業界へのこだわりを強く持ってしまうと、内定を得られなかった時のショックが大きく、あなたの将来の可能性が潰れてしまいます。 

実はあなた自身が思いもよらなかった業界で、あなたの素質が適していて活躍できたいたかもしれません。そのため、それぞれの業界とあなたを照らし合わせて業界を選択しましょう。 

たとえば、毎日規則的に同じ仕事を淡々とこなす仕事がいいのか、それとも発想力が求められる仕事がいいのかを選びます。次に、商品やサービスがB to B(企業から企業向け)がいいのか、それともB to C(企業から消費者向け)がいいのか顧客の種類について選択します。 

そして、「仕事についてやりがいのあるポイントは何か?」と問いかけて、あなたにとって働きやすい環境を導き出しましょう。 

このように、あなたのことを深く掘り下げることによって、あなたの条件に当てはまらない業界が見えてくるでしょう。あなたに適した業界を探すには、最初から1つの業界に絞るのではなく、それぞれの業界とあなた自身を照らし合わせて条件に合わない業界を差し引いていきましょう 

信頼性の高い情報で業界研究 

業界研究を効率よく進めるためには、信頼性の高いデータが必要です。業界研究を始める場合、多くの人は手始めに企業ホームページを閲覧します。インターネットを使えば、多くの情報が手軽に入ります。 

しかし、多くの情報が手軽に手に入る反面、信頼性に欠けている面もあります。 

なぜならば、匿名で多くの人がインターネット上に書き込んでいて、あいまいな情報や主観性に基づいた情報が多いからです。 

それに対して、実際に足を運んで手に入れる情報は、信頼性の高いものばかりです。 

たとえば、業界研究イベントや企業研究のセミナーなどの転職エージェントによる無料セミナーに参加して、転職業界関係者だけが知っている情報を手に入れることができます。 

また、信頼性の高い業界研究誌として「就職四季報」を読んでおきましょう。就職四季報とは、会社から掲載料をもらわずに中立・客観的な立場から作成された就活会社研究本です。主に企業について以下のようなことが記載されています。 

ポイント

<就活を有利に進める選考データ>
最新採用実績校
採用人数(3年分/男女・文理・学歴別)
エントリー時期/採用プロセス
筆記試験内容/面接回数
選考ポイント/重視科目
ES通過率/応募倍率
ES・GD・論作文の出題テーマ
インターンシップ概要  

<待遇や働きがいがわかる>
平均年収/初任給とその内訳/ボーナス
昇給/給与格差(35歳最高・最低・平均賃金)
海外赴任先とその人数
配属勤務地・部署

<働きやすさがわかる>
新卒3年後離職率/全従業員の離職率
従業員数/平均年齢/平均勤続年数
有給消化状況/週休/夏期・年末年始休暇
残業時間・残業代

<会社の「今」と「これから」がわかる>
特色/記者評価
求める人材
資本金/業績/上場市場・予定
今後力を入れる事業
『会社四季報 業界地図』掲載ページ  

このように、実際に業界研究セミナーに足を運んだり、業界研究誌を読んだりすることで、信頼性の高い情報を手に入れましょう。その中で浮かんできた質問をまとめておき、実際の面接で質問してみることも良いでしょう。 

業界の将来性や脅威を調査 

誰もが転職したら「次の会社は長く働けるところがいい」と願っています。そのため、業界の将来性についても把握しておく必要があります。 

なぜならば、あなたがどれだけ仕事の相性が良くても、業界の景気が悪くなれば働き続けることが難しくなるからです。 

このような不安を減らすためにも、業界についての専門的な情報を手に入れて、業界の将来性と脅威について調べておきましょう。 

たとえば、業界分析の専門誌や新聞やニュース、転職情報サイトでは業界の将来性や脅威について分析しています。 

このように、業界の将来性と脅威を調べることは、あなたの業界選びの視野を広げて柔軟な考えを持つきっかけとなります。 

第二新卒が未経験の業界への転職を成功させるには? 

はじめての転職で、「未経験の業界の情報を手に入れることは難しい」と感じていませんか? 

そんな時は、転職エージェントと相談しながら業界研究を行うと良いでしょう。 

第二新卒の業界研究は転職エージェントに相談 

転職市場に詳しい転職エージェントであれば、業界の将来性や脅威について教えてくれます。 

なぜならば、転職エージェントは、実際の勤務状態や職場の雰囲気など、なかなか知ることのできない企業の内部情報を握っているからです。 

たとえば、公式サイトから無料で会員登録をすることで、転職エージェントからメールまたは電話で連絡が入ります。その後、転職エージェントに相談する日時を決定して、対面で相談することができます。 

転職エージェントの利用は全て無料のため、転職の相談から履歴書・職務経歴書の添削、面接の対策から内定後のフォローまできめ細やかに対応してくれます。 

まとめ 

第二新卒が業界研究を成功させるためには、どのような業界があるかをもう一度見渡し、あなたに適した業界を絞りましょう。あなたが興味を持った業界のトレンドを調査し、競合他社を調べましょう。 

そして、信頼性の高い業界研究誌「就職四季報」や業界セミナーなどで業界についての情報を集めましょう。そして、業界の将来の脅威を調べて、あなたが長く働くことができる環境かどうかをしっかりと調査しましょう。 

業界研究について一人ではなかなか難しいと感じることがあります。また、毎日の仕事が忙しくてなかなか業界研究が進まないこともあるのではないでしょうか。 

そこで、業界研究に詳しい転職エージェントを活用しましょう。第三者の視点が交わることで、あなた一人で気づかなかった業界への適性が見つかるかもしれません。 

転職エージェントのサービスは全て無料ですので、あなたの転職を成功させるために活用しましょう。 

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