新卒で入社した会社の労働時間が長く、帰宅するのが毎日終電で「今の会社を辞めて、第二新卒として納得のいく会社に転職したい」と思ったことはありませんか。
第二新卒の転職市場には、新卒で入社した会社への不満が原因で辞めていく人がたくさんいます。
しかし、第二新卒枠で転職するには社会人としての経験も浅く、初めての転職活動となります。
初めての転職活動は「失敗するかもしれない……」という不安だらけです。
そこで、今回は第二新卒の転職失敗例から学び、第二新卒の転職を成功に導くポイントについてお伝えします。
第二新卒の転職失敗例
第二新卒とは、新卒で入社して社会人経験3年未満の求職者の事を示します。
年齢が若く、ある程度の社会人としての基礎があるため、業界や職種問わず転職市場での需要が伸びています。
しかし、第二新卒の転職とは「人生で初めての転職」を意味しています。そのような初めての転職で失敗しないように、第二新卒の転職でありがちな失敗例を見ていきましょう。
今の会社が嫌で転職する
第二新卒に限ったことではありませんが、「今の会社が嫌」と言う理由で転職すると必ず失敗します。
なぜならば、今の会社が嫌と言う理由ではあなたが転職する目的が見失われ、書類選考や面接時にあなたの転職への熱意が、志望先の企業に響かないからです。
たとえば、面接官に「あなたが転職をしたいと思った理由は何でしょうか?」と聞かれ、「今の会社の残業時間が月に100時間を超えていて、劣悪な労働環境が辛くて転職をしようと思いました」と答えても、面接官に良い印象を与えません。
そして、今の会社への不満を退職理由にあげてしまうと、志望動機が明確にならないため、曖昧な印象を与えてしまいます。
このように、今の会社への不満があったとしても、それは転職するきっかけであり、入りたい企業へ転職する理由にはなりません。今の会社が嫌と言う考えを改め、「どのような企業に転職して、どのように活躍したいか」を具体的に考えましょう。
転職を決める前に勢いで退職してしまった
「とりあえず、今の辛い状況を抜け出したい!」と思い、最初に会社を辞めてしまう人がいます。次の仕事先が決まっていない状況で会社を辞めると、後々に大変なことになります。
なぜならば、会社を辞めてしまうと収入が途絶えるからです。ある程度の貯金があったとしても、次の転職先が決まっていなければ精神的に辛い状況です。
たとえば、3ヶ月間ほど生活できる貯金があり勢いで退職した場合、心に余裕を持って転職活動ができる制限時間はたったの3ヶ月です。このように金銭面、時間ともに余裕がなければ、とにかく働いて収入を得られる環境を求めてしまいます。
このような心理状態では、会社を冷静に吟味することができず、また同じような労働条件の悪い会社に入ってしまうでしょう。せっかく転職した会社とのミスマッチで再び辛い思いをするのであれば、仕事が辛くても安定した収入がある状態で転職活動をしましょう。
新卒時と同じような考えで転職活動をしている
新卒時の転職活動は「できるだけ多くの企業にエントリーシートを提出し、企業説明会に参加して面接に望む」という方法ですが、第二新卒の転職で新卒時の方法は通用しません。
なぜならば、新卒は未経験で技術がなくても、会社側はポテンシャルで雇ってくれます。その一方で第二新卒者は、志望している会社に対し、どのように活躍できるかを伝える必要があるからです。
たとえば、面接官として現場の社員が出席することが頻繁にあります。この面接官に対して、「この人と一緒に働いてみたい」と思わせるような回答をしなければなりません。
新卒時のように「何もできなくてもやる気だけはあります」や「技術面は入社してから勉強します」という態度では、第二新卒者として不合格となります。
本当に自分に合った仕事を選び、その仕事で具体的に活躍しているイメージを面接官に伝えられる熱意を持って臨みましょう。
第二新卒の転職を成功させるコツ
先に述べた失敗例を回避して、第二新卒の転職を成功させるコツを紹介します。
あなたにとって初めての転職活動です。失敗しないようにしっかりと準備をして転職活動を始めましょう。
自己分析で転職の目標を明確にする
転職する目標がハッキリとしないまま始めてしまうと、途中で転職を諦めてしまいます。「今の会社を辞めること」ではなく、あなたが望むこれからのキャリアを転職の目的にしましょう。
なぜならば、あなたが将来活躍している姿を具体的にイメージすることで、「どのような職場環境でどのような仕事をするか?」ということが明確になるからです。
たとえば、実家が関東地方なので職場は関東地方で転勤が無い職場で、これまでのプログラミング技術が活かせて、10年後に年収800万以上を狙える会社に転職を希望してみましょう。
先に述べたあなたの希望で、会社の所在地、転勤の有無、仕事内容、将来的な収入面について明確になっていきます。
このように、5年、10年先をイメージしてあなたがどのような職場で働きたいかを決めていきましょう。
第二新卒の転職に最適な時期から転職を計画する
第二新卒の転職を有利に進める上で、第二新卒枠の採用が活発化される時期を狙い、入社時期を決めましょう。
第二新卒の採用が最も活発になる時期は、毎年1月から3月です。これは、4月の新年度を区切りに社員が転職をするケースが多く、それまで在籍していたポジションで社員の募集をかけるからです。
たとえば、1月から3月の採用が活発になる時期に向けて、履歴書や職務経歴書、志望動機、自己PR、面接対策が必要となります。採用が始まる1月から3月は面接が続くことになりますので、それまでに提出すべき書類やあなたの志望動機や会社研究を完了させておく必要があります。
採用が活発になる時期を迎える時期を見据えて、3ヶ月ほど前から転職に向けた準備を進めることをおすすめします。
退職理由はポジティブに
面接官から質問される内容で、新卒時と大きく異なるものに「あなたが現在のお仕事を退職する理由は何ですか?」というものがあります。
うっかりとネガティブな退職理由を答えてしまうと、面接官があなたへ抱く印象は良くありません。
なぜならば、退職理由でネガティブな不平不満を口にしてしまうと、「この人は会社に不満があったらすぐに辞めてしまうかも……」と思われてしまうからです。
たとえば、「労働時間やお給料などの待遇に不満があったから」と答えてしまったとします。そうすると、「繁忙期で残業が続くことに耐えられる人物ではない」や、「不景気でお給料が減額したらこの人は辞めるかもしれない」といった具合に推測されてしまいます。
心理的にネガティブな退職理由を答えるよりも、「この会社で働きたいからです」というように前向きな言葉で答えましょう。
成功に近づくために転職エージェントを活用
第二新卒の転職には準備期間が必要です。はじめての転職で不安に思うことがあれば、転職のプロである転職エージェントを利用しましょう。
転職成功者の実績が豊富
転職エージェントに登録し、あなたの転職について相談することで転職の成功率が格段に上がります。
なぜならば、転職エージェントは過去に数多くの求職者の転職をサポートしてきた実績があるからです。
たとえば、あなたが大手メーカーのA社への転職を希望していたとします。転職エージェントに相談することで、A社について過去に転職した人たちの成功過程を教えてもらうことができます。
面接でどのような質問をしてくるか、また筆記試験がある場合は過去にどのような内容が出題されたか等、過去の転職者の経験が実績として蓄積されています。
このように、過去の成功体験が蓄積されているため、そこからあなたの転職を成功へと導く手厚いサポートを受けることができます。
履歴書、職務経歴書の添削をサポート
第二新卒の初めての転職で大きな壁に、「履歴書」「職務経歴書」があります。新卒時に書いてきた書類よりも濃い内容で、しっかりとした志望動機が必要です。
この作業は、初めて転職する人にとってかなり大変な作業となります。しかし、転職エージェントに登録していれば添削を無料で受けることができます。
なぜならば、転職エージェントは求職者と企業を結びつけることが仕事ですので、求職者を一人でも多く内定に導くために全面的にサポートするからです。
たとえば、職務経歴書の書き方がわからない場合、職務経歴書の書き方についてセミナーで教えたり、個別に職務経歴書を添削してくれたりします。
このように、あなたが転職にまつわる履歴書や職務経歴書の書類を書く自信がなければ、転職エージェントの添削サービスを活用しましょう。
面接前後も相談可能
初めての転職で最も緊張することの中に、「面接」があるのではないでしょうか。あなたがもし、面接について不安に感じているのであれば、転職エージェントと模擬面接を行うことをおすすめします。
なぜならば、転職エージェントはこれまでの転職者から面接前と面接後に細かく聞き取り調査を行っているからです。
たとえば、転職エージェントは会社の面接10分前に求職者が面接の会場にいることを電話で確認します。そして、面接が完了した後、どのような面接内容かを聞き取り過去の面接データに蓄積していくのです。
このような、面接前後の転職者へのきめ細かいフォローを蓄積することによって、面接の傾向と対策を確立しています。
まとめ
「第二新卒の転職失敗例」から転職時に注意すべき点を学び、「第二新卒の転職成功を成功させるコツ」からあなたの転職計画をしっかりと立てましょう。
転職の準備を進めていく中で、はじめての転職で不安に思うことや自信がないことがあれば、あなたの転職を成功に近づけるために転職エージェントを活用することをおすすめします。
初めての転職で迷ってしまうことが数多くありますが、転職エージェントの実績を活用してあなたの転職を成功へ導きましょう。
以下の記事ではおすすめの転職エージェントについて解説しています。
「転職エージェントを利用してみたい!」と思う方はこちらもぜひご検討ください。