第二新卒の転職で、自己PRを考える時に「新卒の頃と同じような自己PRにしよう」と安易に考えていませんか?
一度社会に出た人であれば、転職市場では社会人として扱われます。新卒の時のような自己PRでは全く相手にされません。第二新卒の転職では、企業に合わせた自己PRを考える必要があります。
それでは、どのような自己PRを考えたら良いのでしょうか?
今回は、第二新卒の自己PRの書き方について紹介します。
企業が第二新卒に求めていること
企業が第二新卒を歓迎する理由として「社会人経験がある」という点と「会社の戦力として将来的に期待できる」という2点です。
企業側から見た第二新卒は、教育にかかるコストを抑えつつ、若くて吸収力があるため将来に期待を持っています。
企業が求めるポイントをおさえた第二新卒の自己PRの作り方について紹介します。
基本的なビジネススキル
企業側は、第二新卒者に基本的なビジネススキルを備えているかどうか注目しています。
なぜならば、基本的なビジネススキルは会社の組織で働くために必須のスキルだからです。
日常業務の「報告」「連絡」「相談」を欠かさず行い、上長や同僚と足並みを合わせて仕事に取り組むことは組織で働くうえで必須のスキルです。また、判断に迷う場合はひとりで判断せずに上長に相談して指示を仰ぐ必要があります。
このように、組織で周りとコミュニケーションを図って働いてきた経験は、企業側が基本的なビジネススキルとして求めています。
働くことへの前向きな姿勢と熱意
第二新卒に限らず、転職の面接では前向きな姿勢は必須の条件です。
なぜならば、「今の仕事が嫌で、どこでもいいから職を探している」ような考えの人を雇いたいと思う企業はいないからです。
たとえば、気になる企業のホームページや口コミサイトに従業員の声が載っています。そこには、従業員のリアルな経験が記載されています。それらの従業員の声から「将来このようになりたい」というあなたの具体的な将来像を重ねてみましょう。
このように、あなたが会社での将来の姿を示すことで、面接官に前向きで熱意のある印象を残すことができます。
入社した後に何をしたいか
企業の採用担当者が知りたいことは、あなたが入社した後に「どのような活躍をするのか」という点です。
なぜならば、採用担当者はあなたが入社することで企業に貢献してほしいと望んでいるからです。
自己PRを考える上で志望している会社について以下のことを調べます。
ポイント
・会社の主力事業
・会社の今後の展開
この「会社の主力事業」と「会社の今後の展開」を調べて、あなたが将来何をして会社に貢献したいかという視点で自己PRの作成に入ります。
たとえば、IT企業でエンジニア職を志望している場合、以下のようになります。
ポイント
主力事業として、モバイル端末の開発をされていますが、さらにマーケットを広げようとしている点に注目しております。私がもし御社に入社した際には、マーケット拡大に向けた製品開発の一環として、小・中学向けのパソコンソフトウェアの開発をしたいと考えております。
このように、あなたの自己PRは面接を受ける企業によって変わります。そのため、それぞれの企業をしっかりと研究し、入社した後の将来像について各企業ごとに準備しましょう。
第二新卒の自己PRのポイント
企業が求める第二新卒像から、あなたが企業にアピールすべきポイントを決めていきましょう。
企業側が望んでいることに沿って自己PRを考えれば、ブレることはありません。
それでは、それぞれの自己PRのポイントについて説明します。
社会人としての基礎が身についていることをアピール
第二新卒の転職で「社会人としての基礎が身についていること」は有効なアピールになります。
企業側の本音として「新卒のような若手が欲しいけれど、育つまで時間とお金が必要……」という思いです。そこで、「社会人として基礎がしっかりしている若手を採用したい」という期待があります。
たとえば、社会人としての基礎が身についているという点で、以下のような自己アピール方法があります。
ポイント
前職では新卒で入社した後に、1ヵ月間の研修に参加しました。そこで電話の応対、名刺交換、メールのマナーを学び社会人としての基礎を身につけてきました。研修の講師から電話の応対について高い評価をいただきました。その後、私の後輩たちにも電話マナーの指導係を任されています。
このように、企業が求める人物像に応えるために、社会人の基礎が身についていることをアピールしましょう。
会社への貢献と将来への成長性をアピール
企業が第二新卒の募集をかける際に、経験よりも将来の成長を重視する傾向にあります。
なぜならば、企業側には「会社に適応した人物に育てて、将来の幹部候補になってほしい」という期待があるからです。この第二新卒への期待に向けてアピールしましょう。
たとえば、成長することを意識している点をアピールするために、以下のような伝え方があります。
ポイント
成果を上げている同期や先輩に積極的に質問し、ノートにまとめて自身の成長に繋がるように読み込んでいました。これにより、ノートにまとめる以前よりも成果を上げることができたため、現在も成果を上げている人々へのインタビューは習慣となっております。
このように、企業があなたのポテンシャルについて判断できるように、努力してきたことを具体的に伝えましょう。
自己PRが見つからない場合の対策
自己PRを考えた時に、「アピールできるものがない」ということもあるでしょう。しかし、一度会社に入って仕事をこなしていれば、仕事を通して気づいたことやできるようになったことがあります。
あなたの中で「大したことではない」と思っていることでも、他者から見れば必要とされる能力に見えることもあります。
たとえば、長時間残業をしてきたことも体力のあるタフな人物と評価することもできます。
これは、あなたを客観的に見ることで魅力的に映る部分が必ずあるからです。自己PRが見つからない場合、どのように見つけるべきか紹介します。
転職エージェントに自己PRについて相談する
自己PRであなたがアピールできるポイントを家族や友人に聞くよりも、転職エージェントに相談してみましょう。
なぜならば、転職エージェントはこれまで多くの転職者を企業に紹介してきた実績があるからです。また、企業に良い印象を与える自己PRについての豊富な知識があります。
たとえば、転職エージェントはあなたが希望している企業と深く繋がっています。そのため、その企業に合わせたあなたの自己PRを一緒に導き出すことができるのです。
このように、転職エージェントを活用することで、企業に好印象を与えるあなたの自己PRを完成させましょう。
まとめ
第二新卒の転職は新卒時の面接と違い、社会人として扱われます。そのため、新卒時と同じような自己PRの考え方では通用しません。
企業が第二新卒に求めている「基本的なビジネススキル」「働くことへの前向きな姿勢と熱意」「入社した後に何をしたいか」という点をしっかりと理解しておきましょう。
その上で、「社会人としての基礎が身についていることをアピール」し、「会社への貢献と将来への整腸性をアピール」することを自己PRに取り入れましょう。
しかし、それぞれの企業の仕事が異なるように、自己PRの内容をそれぞれの企業に合わせて変える必要があります。
そこで、企業に響くあなたの自己PRを完成させるために、転職エージェントのサービスを利用することをオススメします。